anticapの日記

とある氷河期世代の海外就職、国際結婚、政治観

空気嫁文化 ~YESマンだらけの社会~

日本で長く暮らしているとあまり気にならないのですが、外国人である嫁と暮らしていると様々なシチュエーションでNOと言われる事が多く、日本的にここは空気を読んでYESと言うだろって場面でも、嫁は当たり前のようにNOという選択肢を選ぶため、いつもママ友とトラブルが起きないかヒヤヒヤしているのですが、ふと考えるとこれが世界的には普通なんじゃないかと思うようになってきました。

 

いままで生きてきた中で、周りの環境などを見ていくとある一定の年齢から、いつの間にか周りはYESマンばかりの環境に身を置いてしまっていて、僕自身NOと言うのをいつの間にか躊躇ってしまう人間になってしまっているんだなと感じています。

恐らくプライドをかけてNOと言えた人間は、どんな形であれ違う環境、立場にいるんだろうななんて考えています。

 

思い起こせば僕が学生だった頃、当時聞いてた60年代のロック等の影響からか、学校の方針などに対して反体制的な学生でした。反体制といっても暴力的な事はしないのですが、自分の考えとサラリーマン的な教師の考え方が合わず、権力を使って頭ごなしに押さえつけるようなやり方に対して何度も反抗的な意見をいって喧嘩してきました。

勿論それに対して教師は僕に様々なデメリットを課すので数字的な点数は取れていても内申点を削られるため平均くらいの成績におとされていました。今考えればそれは日本社会に生きる先輩として僕の思想に警告をくれていたのかも知れませんが、当時の僕は無知だったので日本の社会構造をよく知らず、反体制な俺カッケーみたいな感じでした。

 

さて今の僕ですが、自分で言うのもなんですが、彼らのようなYESマンになってしまったなと思います。高校生の僕が今の僕をみたらきっとぶん殴っているでしょう。

 

嫁のようにリスク覚悟でNOと言うより要領良くYESマンでいたほうが、楽に餌にありつけるため、日本社会に適応し空気を読むYESマンに成り下がったなと感じます。

 

言い訳をするならば、家族のため特に外国人である嫁のため、日本で暮らす間は立場上我慢しているのです。海外に行き、さらに移住まで計画しているのも日本の状況を考えてという事だけてなく、もしかしたら今の日本政府のやり方にNOという僕の最後の意地みたいなものがあるのでしょう。

 

考えてみると日本ってYESマンばっかりだよなと感じます。会社にしても政府にしても一定以上の組織となるとYESマンばかりになります。空気の読みあいばかりで根本的に有益なアイデアをだせる人間はほんの一握りだと思います。むしろ空気の読みあいに労力をつかってしまって新しいアイデアをだせる人間の弊害になってしまっている気がします。

 空気嫁過ぎて少子化なんて馬鹿馬鹿しいですしね。

 

あ、失礼。漢字間違えましたね…

 

 

ただ実はNO といってくれる人間こそ組織として重要な役目を果たすと僕は考えています。ただ、今の日本の環境でNOと責任を持って言うのは面倒事が多いため、そこに信念はなくともとりあえずYES といってしまうケースが多いんだろうなと僕は感じています。だって一時しのぎにせよマジョリティに合わせてYES っていうほうが圧倒的に楽だもの。マイノリティな立場でNO というには説得や批判に対抗するため、かなりの労力を消費します。日系企業なら飛び交う書類の山になるでしょうし、立場によっては失脚しかねません。

それくらい日本だと立場の低い人間がNOというのは難しいと思います。そしてそんなNO と言えない立場にいる階層の人間に対しての締め付けは目に余るものがあります。足元みてるなぁと常に感じますもの。

 

今の日本の状況はそんな過酷?な空気の読みあいを制した歴代のYESマン猛者達によってもたらされた必然的な状況なんだと思います。政党は実質一党独裁、そしてそんな政府は官僚、経団連の要望に基本YES というスタンス。

 

こういうYES マンだらけの社会なのは日本の教育に問題があるからだと思います。

 

僕が他の国で教育的な立場の仕事をしてて感じたのですが、その国の教育は単純な詰め込み教育をするのではなく、テーマに沿って意見や論理を考えさせディベートするといったやり方でした。

 

このディベートに慣れている状況こそがNO と言える環境を作っているのではないかと考えています。突き詰めていけばこれが先進国で二大政党が根づいた理由じゃないかなと思います。

 

今の日本の国民にに日本政府は信用おけるか?年金制度、労働環境に対して不満はないか?議員の定数、給与など政府の収支バランスは適正か?世代間格差は正常だといえるか?今の日本政府の構造は正しいか?労働環境は適正か?などを質問した時、本心でYES と言える人はどれくらいいるのでしょうか

 

途上国レベルにやりたい放題になってしまった権力層とその取り巻きのYESマン達に、国民はそろそろプライドをかけてハッキリとNOと言わなきゃいけない時代になったのだと思います。

 

 

さて今日こそは僕も嫁にハッキリとNOという態度をしめすぞ!

 

多分…