anticapの日記

とある氷河期世代の海外就職、国際結婚、政治観

義務と権利 ~不思議な日本の男女問題~

6月に入り子育てと20代の新卒社員の扱いにに右往左往している毎日です。

 

色々話をしていると今の若い世代は若いなりに色々考えていると感心しています。

僕の時代は残念ながら最も大卒の就職率が厳しかった200X年。そんな状況から目的を忘れて少しでもまともな会社の正社員になることが目標になり、就職したら考える余裕もなく上の世代の無茶な要求にも我慢をしてしがみついたものです。

 

しかし今は売り手市場、社会は手のひらを返し、何とかしてまともな大学の新卒をとろうとしています。そんな状況の中若い世代は自分の置かれた状況を理解しながらキチンと将来を考えている気がします。

 

僕の回りの若い世代は仕事よりもプライベートを大事にしている傾向があります。つまり会社に尽くしても見返りは薄いからそれよりプライベートを充実させようという裏返しであると感じます。自分のスキルアップだったり恋愛だったり交流関係を広げたり…アレッ?これって他国でみてた普通の光景だよな。一つ違うのは日本の若い世代は会社はおろか、日本社会にも期待しておらず、非常に不安を感じている子が多いこと。

 

とにかく氷河期世代は社会背景に立ち向かえずまともな体制を作ることができなかった人が多いと思います。僕はそんな社会に早めに見切りをつけて海外で働いていましたし、そちらで将来の地盤作りをしていたのでそこまでは苦しんでいませんが、家業やコネのない同級生が苦しんでいたのは間近で見ています。

 

嫉妬ではなく、若い世代には本末転倒にならずまともな社会を構築して欲しいと感じています。僕の世代は上の世代のための使い捨てだったけど、金銭という権利を渡さず義務だけを押しつけていた状況が異常なだけであって、今度はそんな上の世代を踏み台にできるような新たな風をいれてくれる事に期待しています。その頃は僕はもう日本いないだろうけど…

 

さて非常に長い前置きでしたが、本題の男女問題。

 

僕は所謂国際結婚なのですが、よく嫁から日本のママ達の考え方がよくわからないという相談をうけていました。それは日本女性として生きたことがない僕にもわかりませんが、話を聞いていて世界的にみて今の日本の男女による司法の捉え方、権利に対する捉え方が特殊なんだろうと感じました。

 

幼稚園関連のママ会等の回数が多く嫁は日本の母親は基本仕事をしていないのか?と戸惑いを感じています。ママ達のラインをみていても人によってはソシャゲのスコアが毎日のように更新されていくし、いったい普段は何をしているのだろうと。

 

これはよく言えば日本がまだ余裕があり豊かだと言う証明なのかも知れませんし、悪く言えば先進国として母親が働く環境ができていないともいえるでしょう。

 

個人的な意見として今まで海外と日本の女性をみていて違うと思う点は自立心と危機感な気がします。これは置かれている背景が違うので何ともいえませんが、自分の母親やその回りの女性を見て育ったからでしょう。

 

日本の今の母親世代の母親は専業主婦が多かったでしょうし、女性が働くのが当たり前だった国は母親が自立心を持って働く姿をみて育っているでしょう。家族の財布が個別のため男が適当にしか働かず、また働いても自分のために金を使うため、若くしてシングルマザーなんてのも海外ではよくみる光景ですし、一部の先進国のように社会に甘える事が出来ない国の女性が自立心と危機感が育つのは当たり前な気がします。その分気が強いですが…

 

そういう背景を踏まえた上で僕は日本政府の男女の権利に関する問題対策は極端なものであると感じています。

 

権利を得るということは基本的に義務もついて回るものだと思いますが、男女問題抜きに権利を得たい人達は当然リスクある義務を隠し権利のみを得ようします。政府がその意見を優先して聞き入れれば権利の部分だけを得ることができ、本来の平等意識の根幹の崩れた一方的なものとなります。

 

現在の過剰なアファーマティブアクションをみていると、ただ集団をつくり意見をいったものが厄介なのでその意見のみを取り入れ付随する義務を負わせないため、本来の目的である公平さを忘れてしまい、そのバランスの悪さがそれによってリスクを被る国民のモチベーションを下げ、全体としては衰退していく一つの要因を作っているように思えます。

 

司法もまたそんな状況についていけず古いままなのも問題でしょう。

 

司法や権利に絡んだ金に関する最近の官僚、政府に関するスキャンダルなんかは、日本もこんなレベルにまで堕ちたんだな、と常に感じてしまうばかりです。

 

とにかく形だけの男女平等ではなく、本来の権利と義務を考えた上での平等を確立して欲しいものですね。お互いがお互いの能力と立場を理解した上で尊敬しあえば少子化など全体としての問題の解決にも繋がる一因となるかもしれません。