anticapの日記

とある氷河期世代の海外就職、国際結婚、政治観

日本の労働環境について

海外で仕事をした事がある方ならわかると思いますが、残念ながら日本の労働環境は良いとは言えません。先進国では最低クラス。途上国と比べてみても
良いとは言えません。それは何故でしょう?

労働環境について過去に裁判を起こした事があるのですが、資料を集めるうちに気付いた事がいくつかあります。

労働基準監督署は全く頼れない。

・日本はILO条例に意図的に肯定な立場をとっていない。(裁判をやるにあたり国際的な立場で追い詰めてみようとILOに直接連絡しました)

・日本は労働者の権利は強い。しかし裁判に勝った場合でもメリットが少ない。

労働基準監督署ですが、全く役にたちません。現状は税金の無駄でしょう。これは労働基準監督署に勤める方が悪いのではなく、法的な権利があまりないためです。なので企業が悪いのがわかっていてもよっぽどでない限り何もしません。せいぜい企業に注意をいれるくらいです。

ILOに関してはですが、これは意図的に批准していないように感じました。批准している項目は半分
もありません。

労働者の権利ですが、実は日本は強いです。朗かに非のあるブラック相手に裁判をやればまず勝てるでしょう。しかし、労働者にあまりメリットがあるように思えません。何故なら罰則が緩く貰える慰謝料なども少ないからです。残業代の払い戻しと良くて100~200万くらいの慰謝料がやまでしょう。これでは裁判覚悟でサービス残業させた方が企業にはメリットがあるでしょう。人権意識の高い国のように厳しい罰則があれば国内の企業もメリットがなくなるためまともな労働環境を作るでしょう。

この裁判をやっていて日本政府が現状の労働環境を放置しているのは意図的と感じました。

調べていくと日本政府(特に自民党)は経団連に気を使っているのであろうと思います。残念ながら現状の日本は経団連の影響力が非常に強いのでしょう。

これから僕のブログにはこの経団連というワードは何度もでてくると思います。国民にとってメリットもありデメリットあると思いますので諸悪の根源とは言いませんが、この経団連と政府の関係性は庶民にとっての生活に係わる最も重要なポイントのひとつであると思います